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「引き締まった体」― こうして作る! その3

実行②「このふたつの習慣で二の腕がみるみる細くなった」

 ガリ子と呼ばれていた幼少の頃から、私は掃除が行き届いているきれいな部屋や美術館のような広い空間が好きでした。

 私の父は、15年ほど前までお寺の住職であったため、私と兄弟は寺院という特別な環境の中で育ちました。

 真言宗智山派のこの寺院は、奈良時代に民衆の僧と慕われた行基という僧が740年に創建した世田谷でも古い歴史を持つお寺です。

京都市東山にある総本山智積院とは比べるにも及ばない本当に小規模の寺院ですが、私や兄弟にとってはままごとや缶蹴りをして遊んだり、境内で大きな焚き火をたいて消防車を呼ばれてしまったことのある思い出の場所です。

 小さなお寺ではありましたが、やはり普通の家庭よりは広いのです。

しかしわが家では小坊主さんを置かずに、各法要や仏生会、除夜の鐘などの行事とそれに伴う掃除  などの雑務を父と母のふたりでこなしていました。

▼「きれい好き」な人は太りません!

 小坊主さんがいないとなると、人手が必要な分は当然子供たちにまわってきます。

特に長女である私は毎日がお手伝いのような日々で、ずいぶん文句も言っていました。

そんな私を見て、母は子供たちに押しつけることなく手伝わせる方法を熟考したのでしよヽつ。

 あるときから、お寺の行事の前になると本堂に1枚の紙が貼られるようになりました。

 「畳1枚20円、ガラスー枚30円、仏具磨き1個50円~」と書かれていました。

 子供たちにお寺の掃除のアルバイトをさせようというのです。

これには私をはじめ弟や妹も大喜びです。

どんなに少ない金額でも、子供はおこづかいに弱いのです。

 私は、当時はやっていたピンクレディの「UFO」のシングル盤が欲しくて、そのレコード分のアルバイトをすることにしました。

たしか500円くらいだったと思います。

 母の書いた値段では仏具磨きが一番割がよかったので、そこがねらい目です。

私は自分の前にレコード分に相当する仏具と。

おみがき″用の布を持ってきて、取り組みはじめました。

 酸化しやすい真鍮の仏具を専用のクリームで磨いていくと、だんだんと黄金色に輝いてきて実に気持ちがよいものです。

仏具は小さな仏飯器が50円、香炉や花立てなど大きくなっていくにつれて最高で100円という値段がついていましたが、大きいものはデザインも複雑で時問がかかります。

 私は凝り性なところもあり、いい加減な磨き方をしたくなかったので、ピカピカにしやすい小さめのものをたくさん磨き上げて(きれい、きれい!)と悦に入っていました。

 私は仏様の前にこのような仏具類が左右対称に整然と並んでいる様や、隅々まで手入れされている本堂の空間が好きでした。

そこが自分が一番落ちつく場所であり、お線香の香りもこうした清々しい空気の中だからこそよく似合うなどと感じていたのです。

 つまり、私は本来「きれい好き」なのです。

”ガリ子” の時代は自分の部屋を掃除するのも大好きだったのです。

 それが人問とは恐ろしいもので、太りはじめると様子が変わってきます。

あらゆることがめんどうになり、部屋も次第に汚くなるのです。

 私の部屋も、体重が増えるとともに足の踏み場がなくなってきました。

 まずゴミを捨てなくなります。

また、台所から持ってきたお茶のセットをそのままにしておいたり、雑誌や本がどんどん積み重なっていきます。

洋服も当然脱ぎっぱなしにしてしまうのです。

 冬などはひどいもので、炬燵と体が一体化するかたつむり状態です。

理由はやはり動くのがめんどうだからです。

▼「ハンガーかけ」でたるみを解消!

 今回彼の提案してくれた「ハンガーかけ」と「鏡磨き」は、幼少の頃の ”おみがき”のアルバイトと、清々しい気持ちを思い出させてくれました。

 実際に意識してみると「あとでまた着るから、まあいいや」と脱いだ洋服を椅子などにかけてしまうことがなんと多かったことか! 自分でも(なんてだらしないの!)と驚きました。

 ハンガーにつるしてブラシで丁寧に埃を落とし、消臭スプレーをかけるだけでも、こだわってやれば結構な運動量です。

特に女性には気になる二の腕に効きます。

 私はハンガーを片手で持つときに(肩も凝っているな~)とたびたび実感しました。

そして腕をまわしたり上に上げて天井を押すように伸ばしたりして肩こりを解消していました。

 ほら、これだけでも今までより動いていることになります。

 また、鏡拭きもやはり二の腕に効くのです。

ハンガーかけより鏡を磨くほうが細かい動きが必要とされ、その分二の腕がプンプンと動きます。

この細かい低負荷の動きを何回もこなすことで、プルプルの二の腕が細くなってきます。

 そして鏡磨きで効果絶大なのが ”自分の顔を見ている” というところなのです。

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▼鏡は魔法のダイエットアイテム

 太っているとまず見たくないのが自分の二重アゴです。

 親指と人差し指でつまめるわずかな量のお肉なのに、二重アゴというのはなぜこんなにも ”憎らしい” のでしょう。

太っているとありとあらゆる部分の贅肉が気になりますが、一番許せないのがこの二重アゴです。

お腹は洋服で隠せます。

でも二重アゴは、ハイネックなどで隠すと余計に強調されてしまい、なにより見かけが苦しそうです。

 私ははやくこの二重アゴがなくなるように。

”きれいにな~れ、やせてすっきり二重アゴ~” と鏡の中の自分に言い聞かせながら一生懸命磨きました。

 こうして部屋の中のゴミ拾いに始まり、ハンガーかけ、鏡磨きという小さな運動をするうちに、体を動かす機会がだんだんと増えてきました。

 太っている人に疲れる動きは禁物ですが、この運動はまったく疲れません。

疲れないということは誰にでも簡単にできる、ということです。

苦しい思いをして何回も腹筋をやらなくていいということです。

 この運動が習慣となってきた頃に、ちょっと食べすぎた囗がありました。

そんなときは(明日はこの運動を多めにしてみよう)と意識してみました。

やってみると体重がストンと元のところまで落ちてくれるようになりました。

 過去のダイエットでは、食べすぎると(もうやめた…)とそこで終わっていたのですが、臨機応変にメンテナンスできるようになったのです。

頭を使ったダイエットができている感じです。

 部屋も二重アゴもすっきりする小さな運動の積み重ね、本当におすすめです。