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「引き締まった体」― こうして作る! その2

実行①「ゴミを拾っていたら、ウエストがキュッと引き締まりました」

 ダイエットでつらいのはなんといっても「運動」です。

 私かまだ編集部で働いていた、ある秋のことです。

私は会社の仲間に誘われるままにマラソン大会に出ることになりました。

 運動部にいたことがあるわけでもなく、どっしりもったりした体です。

マラソンはおろか体を動かすのも億劫だった頃ですが、28歳の私は非常に ”やる気” になっていました。

 当時私は恵比寿に住んでいたのですが、マラソン大会への参加を決めた次の休日に恵比寿ガーデンプレイスのまわりを1周だけ走ってみようと思い、出かけました。

 どんなにゆっくり走っても1周10分ほどの距離です。

私はTシャツと短パンに、手持ちのスニーカーを履いて、とりあえずガーデンプレイスの前まで歩いていきました。

 (よし、走るぞ!)とめいっぱい気合が入っています。

そして準備運動もそこそこに走りはしめたところ、すぐに壁にぶち当たりました。

▼5キロ完走を目指して3ヵ月で10キロ減!

 ランニングを趣味にしている人には考えられないことかもしれませんが、これまで運動をしたことのない私はまず走り方がわがらなかったのです。

リズムをとりながらの走行、足をかかとがらきちっと着地させることや腕の振り方も知りません。

 その上、太っているために揺れる胸、タップタップのお腹、擦れる音が聞こえそうな太モモのランナー姿は、”ただやみくもに急いでいるだけ” というようなまったく冴えない絵柄でした。

 (ああ、私ってなんて格好悪い!)

 そんなふうに思って走っていたのですが、もっとみっともないのは、そのランニングが3分も続かないことです。

体は重くてまったく動かないし、なにより息が苦しくなってきてしまうのです。

 私は1周の残りをトボトボと歩いて家に帰りました。

 (マラソンどころじゃないぞ。これは体重を減らさないと心臓に悪い…。またダイエットしなくては…)

 私はその翌日に自転車を買い、恵比寿から新橋の会社までそれで通勤することにしました。

 その日からマラソン大会当日まで約3ヵ月。

やせられるだけやせてマラソンを完走することが目標でした。

 そして正しい走り方を学ぶためスポーツジムにも通い、インストラクターに走り方を教わりました。

マラソン完走という明確な日標があるダイエットですから、それに向かって一直線です。

 朝6時半に家を出て自転車でジムまで行き、7時からのエアロビクスのクラスも受けました。

とにかく汗をかいて脂肪を燃焼させるためです。

その後ランニングマシンで走ってシャワーを浴び、再び自転車に乗って出勤です。

 会社の仕事も時間的にハードでしたが、今考えると若さゆえの体力がありあまっていたのでしょう。

夜何時になっても自転車で帰宅して、大好きなお酒はいっさい断つ。

その生活を続けたらなんと3ヵ月で10キロもやせたのです。

 そうして迎えた初マラソン。

 (ああ、いよいよだ。完走できるかな…)。

胸の高鳴りとともに、ピストルの音が鳴り響きました。

 5キロという距離は、たとえばオリンピックに出るような選手だと15分ほどでゴールしてきます。

エンジョイランナーと呼ばれる人は25~40分くらいが一般的なスピードです。

私は大勢のランナーと足並みを揃えてコンクリートの上を走りはじめました。

 なにしろ初めてのマラソン大会ですから緊張しています。

呼吸は吸って吸って吐いて吐いて…、1、2、3、4と頭の中で4拍子をとります。

 (よしよし、いい感じ)と思って走っていたら、折り返し地点の手前あたりで女性のランナーと目が合いました。

彼女は「終わったあとのビールがたまらないのよね~」と声をかけてきました。

 (あ、そうか! 今日ビール飲めるんだ。嬉しい!)

やせるために禁酒していた私は「そうですよね~」と答えました。

するとそこで呼吸が乱れてしまいました。

(ああ、いけない、いけない。1、2、3、4!)とリズムを元に戻して、私は30分ちょうどでゴールしました。

▼大会当日にリバウンド!?

(完走できた! 終わった…)

 完走はできましたが、実はこのゴールで私のダイエットもすべて終わりました。

この囗はマラソン大会後に宴会になり、私は3ヵ月ぶりのビールを「くう~っ」とお腹にしみこませました。

続いてから揚げ、お刺身、煮物などを思う存分囗に運び、幸せいっぱいです。

 でもこの幸せを満喫した瞬間に、私のダイエットはピリオドを打たれたのです。

 私は順調に3ヵ月を積み上げて、その後もこの体型をキープできるつもりだったのです。

でも、こんなハードなダイエット生活を一生続けられるはずはありません。

 頭を使わず体だけでダイエットしてしまった結果です。

燃えつき症候群の状態だったのです。

 3ヵ月間必死に努力してやせた10キロは、3ヵ月であっという間に元に戻ってしまいました。

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▼ゴミ拾いで、ウエストがくびれた!

 私は今回、彼の考案した小さな「運動」を信じて、とにかくやってみることにしました。

本当は(こんな簡単なことではやせないでしょう。やっぱりジムに…)という気持ちでした。

しかし、マラソン大会のあとにリバウンドをした経験上(あんなふうに行き当たりばったりではいけない)と思ったのです。

 彼のゴミ拾い作戦を聞いたときには、「部屋を掃除しなさい」、と言われているのかと思いました。

でも、文字通り気がついたときにゴミを拾えばいいだけです。

 こうして気にしていると、部屋の中には細かいゴミがいくつも落ちています。

私はちょこちょこと拾ってはゴミ箱に捨てました。

しゃがんで手を伸ばして拾ってゴミ箱まで運ぶ―これを1日に10回ほどやってみました。

 最初はめんどうでした。

でも部屋がきれいになると、それだけで嬉しい気分になるものです。

ゴミ拾いを毎日続けることで、自然に掃除にも拍車がかかり、今まで常にいっぱいだったゴミ箱もマメに空にするようになりました。

 家にあるゴミ箱は全部で4つ。

これを実行するだけでも運動量は確実に増えます。

始めて2週間ほどするとこの動作にも慣れてきて、気がつくとウェストが目に見えて変わっていました。

 (なんかいい感じじゃない…。女性らしいラインが出てきたみたい!)と嬉しいような恥ずかしいような気持ちになりました。

 ゴミ拾い、侮るなかれです。